what I love

「あらゆる生命の内的世界は、互いが深い調和で満たされており、けして失うことのない生の力が宿っている」。この感覚をテーマに、わたしは、花とイラストレーションを用いた作品を制作しています。

内的世界とは、概念で加工しえるものではないが、知覚できる世界のことであ理、人間の日常である外的世界の歴史の中で、形成されてきた「あれか、これか」という一方のみをを正しいとする認識方法や、限界をつくる概念によっては成立しない世界、それゆえに広大で可能性に満ちた領域と理解しています。

私にとって花は、「すべての生命は、自らの内に深いやすらぎを感じる場所をもっている」という確信をもたらす存在です。

あらゆる生命は、この内的世界からの眼差しを絶えず受けて、生の力を呼びおこし、活力を受けとっている。

また同時に、花は、外的世界においては水を必要とし保護を受け、その形状や性質によって生の制限をもって生命の営みを経験している存在でもあります。

それは、永遠の生の力に守られ存在している内的世界と、限界をもち個体差のある生として存在する外的世界の二つの世界に、あらゆる生命が属しているという認識を、わたしに提示してくれます。

花は、この二つの世界の関係性において、どちらか一方の存在価値を否定することなく、互いの存在のために、互いが互いを必要としてそれぞれの世界が存在していること、そしてこの二つの世界の存在が、あらゆる生命にその生を十全に営む力と満たされた世界を与えているという理想を強くさせます。

この理想の先に見えてくるものは、文化や認識の異なる人間同士の深い調和の普遍性と、未来の人類と他の生命体との交流の可能性。

わたしはこうした夢を支える精神の土台を花とともにつくり続けていきたい。